久しぶりに怒られた話

久しぶりに人に怒られた。その怒りは真っ当であり、僕が悪いものであった。
ただ思うのが、怒っている人と会話をするのはひどく精神がすり減るな、ということである。
(この一週間、他人を怒らせてしまったことが非常に心苦しく、何も手につかず、睡眠も覚束ない状態だった。)

今回、怒られ方で最も傷ついたのは対話拒否を突きつけられたことだ。
こうなると、もうこちらからはお手上げで、僕としてはしこりが残る結果にしかならなかった。
忘れるしか無いとは思っているのだが、他者からの拒絶とはコレほどに苦しいものだったか。

僕としては何ら悪意はなかった(通俗的な意味でも法律的な意味でも)し、今後こんなことはあってはいけないと思った。だからこそ、どういう行為がどういう影響をもたらしたのか明確にしておきたかったのだが、
「キミは悪いことをした。私は迷惑した。それだけだ。何がどう悪かったかなど、私はどうでも良い。」
と、言われてしまった。

かなしい。本当にかなしいことだ。

いや、こんなことは有り触れている事象ではあろう。ただ、僕は久しぶりに目の当たりにしてしまった。
そう考えると普段付き合っている友人や同僚に非常に恵まれていたし、みんな優しかったのだなと再認識できた。これは良かった。

そして改めて、自分の精神は非常に脆弱であることも分かった。どうも、人に嫌われることを極端に恐れているようだ。ああ、恐ろしい。嫌われるということはなんと暴力的なんだろうか。

いや、ちょっと待てよ。もしかして、これは彼なりの優しさだったのではないだろうか。
「悪いことをした」という事実は消えないのであるから、そこに対する追求はこれ以上行わないよ、という意思表示だったのではないだろうか。僕は物事がはっきりしない事の方が、後を引いてしまう質だが、彼は話をさっさと終わらせる事のほうが良いと考えたのでは。
そうなると、彼は僕が思っている以上に今回の件はどうでもいいと思っているのかも知れない。
むしろ、僕のほうが勝手に大ダメージを受けているだけなのかも知れない!
ただなあ、「キミのマナーやモラルの欠如が問題だ、常識のない奴だ。」みたいなことも言われたしなあ・・・。普通に怒ってるな。怒っていることは事実だが、矛は収めた事の意思表示ではあるか・・・。
確かに、彼が彼の最大限の力で持って対処しようと思えば、もっと面倒なことになってもおかしくなかったわけだし、憎しみや恨みまでは至っていない事を喜ぶべきか。
こんな事を言うと「お前は何をしたんだ・・・」と思われそうだが、僕としてはそこまで大したことでもなかった。だが、それは僕の認識であって、相手にとっては大したことであっのかも知れないし、それを確認したかったのだが、その前に会話が打ち切られてしまったからなあ・・・。

と、まあ、そんなことが頭の中でぐるぐると回ってもやもやが晴れないのである。
ああ、また今日もうまく寝れないんだろうなあ。